最終幻想記。

日々の雑想や、趣味のこと 日々の中でできてしまった幻想なんかを 綴っていく そんな予定です。予定は未定ですが。

Category [散文「LE-ON」 ] 記事一覧

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シーン0 アンモニアアベニュー

 アルコールとアンモニアの臭いですえた町並みをロボットタクシーが静かにすべっていく。ロボタクは一度停止し男を一人吐き出すと、また客を求めて移動する。 ロボタクを降りた男は口元にニヤニヤとした笑いを貼りつけたまま雑踏に溶け込んで行った。 ロボタクはアンモニアアベニューを出、アサクサを巡回中に一人の客を拾った。ジーンズの上下に身を包んだ若い男だ。「アサクサ。“MUZIK SHELL”まで。急いでくれ」そ...

シーン1 MUZIK SHELL

 アサクサの一角に“MUZIK SHELL”というライブハウスがある。元重機械工作工場を改造したもので、無機質で無愛想な造りになっている。剥き出しのコンクリートの床にパイプイスが置かれただけの簡素な客席。そしてそれに対比するようなやや高めに作られた広いステージ。ステージ上には巨大なアンプが置かれ、大光量のスポットがステージを見つめている。客席の隅には壊れかけた旧型の自動販売機があり、アルコールとソフ...

シーン2 アサクサ

 “MUZIK SHELL”の二階は事務所兼住居になっている。二階といっても元工場の建物のコト、まともなわけはない。クレーン操作室と鉄骨の梁をうまく(というか神業的バランスで)利用したスペースでしかない。レオンは住み込みのアルバイトとしてこのスペースをオーナーである岩見から借りて暮らしている。 一人で暮らす分には広すぎたのだが、ある事件をきっかけにアニーという少女と彼女が所有する家庭用ドロイドが一緒...

シーン3 アサクサ・スラム

「よぉ久しぶりだな。んーと。どっちで呼ぶ?芸名か?本名か?」「レオンでいいよ」「ふーん」 レオンはスラムである人物に会っていた。名は御堂真黄。N◎VAでも有数の情報屋だ。レオンが以前“処理”の仕事を請けたとき、依頼人と共に会ってからの付き合いになる。長髪にバンダナ巻き、レザーの上下といういでたち。全体的には軽薄で細い印象を受けるが、鼻にひっかけた小さな眼鏡の向こうの瞳は高い知性と強い意志をたたえてい...

シーン4 倉庫街

 N◎VA北西部には様々な用途、規模の倉庫が立ち並ぶ区画がある。倉庫街と呼ばれるこの場所は、その広大さに比べて人が住まない。不法居住者の類がいるにはいるのだが、スラム街に比べれば多いとは言えないだろう。 住む者はいなくとも、この街を訪れる人間は多い。昼間は倉庫の所有者や企業が倉庫を倉庫として使用するために訪れ、夜は一転ストリートキッズ達の溜まり場になるのだ。 人通りは少ないが大きな道路が縦横に伸び...

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氷風

Author:氷風
ネトゲをこよなく愛するダメ人間です。

あ、わかってると思いますが画像と実物に関連はありません(苦笑)

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